流れる音楽 留まる音楽
Z世代の話をじっくり聞く機会があった
(0x年代と言えないため、本人たちはZ世代を否定していたが)
人生を変えた一曲など無いらしい
2023年現在
30代以上の
大人
の皆様には
人生を変えた一曲が
何曲も
あるはずだ
が
Z世代ちょい上からのサブスク世代は
☆Apple Music
☆Amazon Music
☆Spotify
周知のとおり
音楽はストリーミングサービスで聴くものであり
日々起こる出来事のそれぞれに
それぞれ寄り添ってくれる相方
シャーペンに消しゴム
梅にシソ
みたいな
片思いに病み曲
仕事の癒しにアイドルソング
大切な別れに惜別の歌
そんな
生き様のすぐ背後に流れ続けている近接BGM
のようだ。
逆に
古い人間にとって音楽は既に 体の中を流れている。
血管を流れたり 胸から溢れて琴線に触れたり
だってその1曲のパワー や 1アーティストの影響で
人格 や 生き方 を変えているのだから。
言うて
その 音である空気の波が行き着く先は
決まって アタマとか記憶とか脳であることに 変わりはないけど。
だったら
これは アリ

だ。
あの時にこの曲をよく聴いてたよ
という
匂いで人を覚えてるような
五感と共に生きる一つの方法
が増える。
音楽ストリーミングを避け続けたワケ
CDやレコードを買う 曲を1曲ずつ選んでダウンロードして買う
それには リサーチと損得勘定など 時間と労力が掛かるうえ
本当に 体や心の動きを変えるような 力を持つ曲が選べないことも
多々ある。
ただ
私は 欲しいものには100万円払ってもいいが
欲しくないものに1円たりとも払いたくない。
音楽ストリーミングサービスの
知らない曲 や 聞かない曲 や 聞いてもいない曲
に
1円未満としても対価を支払っている感覚 がとんでもなくイヤなのだ。
だって
勉強 も アート も ワイン も
同じものを何度も何度も繰り返し記憶に擦り込む方が
人が育つ
というのは 揺るぎない周知の事実である。
ブ厚い(寧ろ熱い)問題集を 手広く解いていくより
薄い参考書の同じ問題を 何度も繰り返し解いて 本当に理解する
方が
圧倒的にテストの点数は伸びるということ。
という人よりも

去年みつけたこの本を もう20回は繰り返し読んだよ
という人の方が 心が熱くて信頼できるということ。
そういう 堅ーい信仰のある自分を
どうやって納得させようか・・・。
音楽ストリーミングサービスの価値
会計学的には恐らく 次みたいな考え方がある
☆コンサルティング料
☆オプション料
☆機会利得
平然と1億曲を超えるような楽曲数を提供してくれる配信サービスは
今の気分にはこんな曲も合いますよ
あなたが聴いたことのないこんな曲もありますよ
まさに
ミュージック・コンシェルジュ
恐らく 検索エンジンやECサイト同様 AIを使用した行動学習に基づく提案
もあるんでしょう
会計学でオプション
とは
A をしてもいい し B をしてもいい
そんな状況の
選べる権利
のことを言います。
権利には 定量的な(金額を付けられる)価値がある と。
私はこの考え方が大好きで
戸建てやマンションの購入 よりも 賃貸を選んでいる大きな理由の1つです。
賃貸では
住み続ける 住み替える の オプション権利がデカイ
家を買った時の住み替えオプションに比べて 生涯に渡って数百万以上 権利の価値=金額が高いと試算しています。
音楽ストリーンミングでは
聞く自由 と 聞かない自由 を準備してくれている
むかーし
「こち虎 自腹じゃ」という 井筒カントクが自腹で映画を観て
作品を酷評する
という 映画批評コーナー があったが

タイタニックのヒロインを 「ブスやんけ」 と一瞥してたよ!
これがまあ 小気味いいんです。
自分で金を払って 賞賛するも 侮蔑するも 自由
清々しくて 気持ちが良くて
自由の価値=オプション価値の魅力 に沼るキッカケとなりました。
これは オプションと似た価値ではあるが
その上位概念に近い考え方
そもそも そのチャンス を得る権利自体を保有しているということ
機会損失の 逆の考え方です。
たこ焼きの屋台 に 1,000人のお客さんが並んでくれたのに

500人分しか用意していなかった
これは たこ焼きを提供するチャンスがあったのに提供できなかった500人分の
機会損失です。
音楽ストリーミングには 平然と1億曲を超える機会利得がある
この世のすべての音楽を聴ける チャンス を買える
その価値は ケチ(経済的心理的合理性至上主義A型人間)な私 にとっても絶大なのかも。
これを利用すると
誰かに教えてもらった曲
を
しっかり 聞きこむ
ことができる!
これけっこうアリません?
世代の離れた友達 や 音楽仲間など

この曲いいよー 聴いてみて!
などなど
そんな ありがたいおススメ に サラっと乗っかるフットワークの軽さ
大切な人間関係を もっと深くする そんな一役を担うディールを
ストリーミングサービスがあれば
机の上の文房具感覚で手に取れる。
これ便利だな
結論: ストリーミングに心が動く
上の3つの価値を総合的に考えると
たぶん
これから生きてく時間で 何度も何度も繰り返し聴ける曲
に出会えるのは まあ 月1曲くらい かな。
それに加えて
毎日の色んな感情や思い出に 寄り添ってくれる そよ風のような音楽も手に入る。
そう考えると 寧ろ月額サブスク料金は安すぎるとも思えて
ノーエフエックスも
ウィントン・ケリーも
ショパンのノクターンも
乃木坂5期生も
音楽 好き だし
まあ まあ、まあね わんちゃんいけるのかも。
シャルル・ノエラ ブルゴーニュ オート・コート・ド・ボーヌ 1998
同じワインがネットでも買えない・・ これも小川のせせらぎのように遷り行くストリーミングたる、一期一会の人の時間の流れのようなワインの楽しみだ。このワインは、たかが広域地域名のワイン。(フツーは厳選したぶどうを手間暇かけて仕込んだ高級ワインを熟成させる) それを25年も熟成させるあたり、狂気を感じた。四半世紀もの月日を熟成して酸いも甘いも掻き分けてきた歴史を存分に味わえるが、決して驕り高ぶることなく後味キレ爽やかでしつこくない。寧ろ残照儚く寂し気で、一瞬振り向く屈託無い最高の笑顔にもう会えないと思うと、胸イタすぎる。
私は月に平均30冊の本を読みます