読書感想文を日本一楽しく書く!書くのが楽しい読書感想文の書き方。アンリ・ジャイエのワイン造り を読んで

入賞するための感想文ではありません。

読んで楽しい

一言も言っていません。

書いてて楽しい

そんな感想文をもっと世に溢れさせたい、といった指南書の指図書です。指南書そのものではない

F1ファンの皆さん、こんにちは。

そして読書感想文に追いかけられる皆さま、こんにちは。

まあ 書き手の筆が走っている文章って

無駄が多いけど 読んでて楽しいですよね。

私が 見たい・聞きたい・歌いたい 知りたいことは即ち

「あなたの」感想であり、宿った強い思いなの

です。

よく言われますよね?

それを露わにするために

あなたの経験 あなたの実体験

を教えて頂きたい。

よく言われますね? じゃあ

寧ろ

あなたの人生の一部を分けてもらいたい

だからこそ

あなたが産み出した あなたの新語で語ってもらいたい

それです。

ハードルは左右のネジが止まらないほど上がり切りました。

小中学生の頃 読書感想文で県の佳作を総なめにしていた私が

ヴォーヌ=ロマネの伝説 アンリ・ジャイエのワイン造り (白水社さま)

の読書感想文 兼 紹介文として日本一を取りにいきたいと思います。

感想まとめ

・ 購入にあたり、本のプレミアに直面しました

チケットの転売はダメだけど、スニーカーの転売ってよいのだっけ?

商売の原理原則は安く仕入れて高く売ることだけど、もっとメタの原理は誰かの役に立つことなのかな、と結論付けました。

・ 記憶に残る言葉

覚えたいことって、覚えられるんですよね。逆に、覚えたくないことは、なかなか覚えられない。そんな印象が残りました。

・ 読みたくない部分は読まなくてもいい

大人になってからの勉強って、ここがいいなと思います。国語算数理科社会で学び方を学び、誰かに物事を伝える方法を学んだので、園芸については思い切って切り捨てました。

・ 結果、ジャイエのワインはもう飲めない

読めば読むほど、伝承できない技術というものがあると感じました。いくら学びをコピーしても、前提が変化し続けるので。そこで、自分として生きることの大切さや、味や香りでなく人間性やメッセージを飲む、といったワインとの向き合い方を、少し決めました。

モノのプレミア

この本。絶版ですよ、絶版。

廃版と言うのですか? プレミアムがついております。

実用書を買おうとした際に、初めてプレミアムに悩まされました。

買いたい。

ポケカ や トゥールビヨン や カンディンスキー など

実用性が殆ど無いものは寧ろわかります。

しかし生活に必要な生活の道具を定価以上で買うのは

心が痛む。

ん? 実用書か? この本。

いうわけで早速購入。メルカリがおすすめです。

何が言いたいかと言えば

この本も NO USE FOR A NAMEのHard Rock Bottomも

安すぎる

ということです。

発売日から20年余にわたって7,000回以上回したり(1日1周換算)

読みに読み込んで2本目の右腕にしたり

そんなことができるほど自分にとって大切な物を

千円札数枚で手にできてしまう・・・。

これは後になってからでないと気付けない

購入する前には

特に

購入した人全てにとってそうなるとは限らないため

購入価格と満足価格の差が豪快に開くのでしょう。

私は アンリ・ジャイエに1,000,000円の献酒をしたいし

トニー・スライに1,000,000円の献花をしたいので 書いてます。

耳に入る言葉と入らない言葉

時に

いろいろな著書を読む中で、誰かの文献や 誰かの言葉

を、引用している文章がよくあります。

いやいや!あなたの言葉が聞きたくて あなたの考えを知りたくて

この本を買ったのに、他人のお言葉!

などと世間も知らずツッコミを入れていた頃もあったのですが

私もぜひこちらの金言をご紹介させて頂きます。

子供たちの将来ほど投資するのに楽しみなものはない

専業パパ さま

元国家公務員で、育児休業を取る際に上司から「お前の仕事は誰がするんだ?」と聞かれ「それを考えるのは上司の仕事です」と応答された伝説の、専業パパさまのお言葉をお借り致しました。

目的の著者が感銘を受けた言葉を紹介してくれているのは

目的の著者の意見に触れている

学生の頃、一発で見抜けなかった反省を活かしたい一存です。

でもこの本

他人の言葉の引用は最小限に抑えられており

ジャイエ本人の 魂のメッセージが 何度も何度も

ゴッホのひまわりのような筆致で 書き留められております。

これだけ何度も言われたら 覚えます。

口臭キツイおやじからの説教がイーブンイフ、

ましてや、プレミアを支払ってでも買って読みたい本の著者が

何度も何度も語り掛けてくれる言葉

あれ?おかしいな? また同じ言葉 と読んでいる半ば辺りから違和感を覚え

読書中に寝入った夢の中でも繰り返される

次の日のランチでフィードバックを迎え

一週間経っても 一ヶ月経っても ジャイエの声がどんどん大きくなる

畑に出ろ。 土を耕せ 収量は抑えろ。

クローン選抜ではない。マッサル選抜だ!

しかし、いつでも lutte raisonnée でなければならない

これはですね もうこれは

墓の中で寝てる時にも思い出せる自信があります。

ジャイエの声が脳内再生されますから。 声は拝聴したことないけど。

誰かの言葉は

誰かの言葉で 構成されていますから、ほぼ100%

その人の声は 言葉は

影響を受けてきた人の集積と収斂であるとすれば

親・友達・家族・冨樫 義博・Mシューマッハ・相内康夫・Eヒョードル・Tバーカー・Tスライ・田中角栄・Nマンデラ・若林正恭・・・ (敬称略)

・・・アンリ ジャイエが燦然と輝いてオンリストされたことに他なりません。

擦り切れるほど何度も読んで 自分の声が増える本に出会えたことに感謝をして

私は喋ります。彼らの言葉で。

園芸に興味はない

今日の非常識は 明日の常識であり 今日の常識は 明日の非常識

です。

アルコールが体に良いのかどうか

今日のニュース と 明日のランセット が違うことを言っているわけです。

常識は結局 慣習であり

赤信号 みんなで渡れば 状態なのだと思います。

だからこそ

書いてて楽しい読書感想文は オリジナルの新語に強い拘りがあります。

何かチクッと引っかかって頂ければしめたものだし

「第7世代」「冷めウマ」などという言葉を産み出し続ける 石川晟也氏

のようなコピーライターとしての存在感が醸し出されれば

冥利に尽きます。

発明

によって 現在の慣習を 過去の遺産へと葬る勇気と発想力それ自体

◇100%除梗=茎と果実をつなぐ硬い部分は全て取り除く

◇100%新樽=樽は全て新品を使う

◇低温マセラシオン=発酵の後工程も低温で時間をかける

◇選果台=良い果実を選ぶために専用の台を使う

誰にもできることの積み重ね が 誰にもできないことに結実する

またとない学びの場でした。

加えて

革命や発明の基礎づくりこそ

ワインを飲むためにワイングラスが必須

受粉には おしべとめしべ が必要

なくらい当然のこととして叱責を受けました。

これは

剣が導いてくれる方向に剣を振る 宮本武蔵の

言っていたことに 非常ーに

近く感じます。

ぶどうの声に傾聴し 1つ1つをありのままに叶えていく

それは

スタジオに入った時に 急に人類が聞いたこともないビートを叩き始めて ドラマ―の私が

他のメンバーに さあ これに合わせてみてくれ

言っても 皆ポカンとしてしまう あの空気とは真逆で。

もっと言えば

一発ギャグ は 一発ギャグじゃないのです。

名前を覚えてもらうための名刺であったり、滑りながら場の空気を一度落とし、落ちた空気を戦略的に温め直して山と谷を深く刻むことで心に動きを持たせてファン作りに貢献している

しかもそれを表立たないように お客に気づかれないように そっと

恐怖すら感じる悪魔の周到ぶりで

達成される偉業なのです。

ジャイエの声は 凡事徹底のカーフキックで

ふくらハギを完膚なきまで 破壊されました。

JC11巻 P93 冨樫義博先生 集英社さま

それにしても

この本の 中腹辺り いや、前半から後半?

割と多大なるページを割いて 土や木や畑や農作具などの具体的な扱い方や pHの調整、肥料の化学式、天候の年代別分析、、、云々

ジャイエの志に触れない

ジャイエの実践的技術に触れられる

内容が続きますので

クロ・パラントゥの一画でも引き継がれた方は

真剣にぶどう造りの手始めに読んでもよい実用本になっているかと思います。

読み始めに読めなかった『鋤』という漢字が、今は堂々と読めるよ!

熱中と暴動

ワイン造りのように 造ってはいない

好きで好きでやっていることでも

突き詰めすぎると危ないこともありますね。

特に それを人に強いることは時に危険も。

ジャイエを訪ねた人々の感触が

俺様といった色気を感じるものの 説教臭いおやじではなく

若者の背中をひと押ししてくれる」

皆が皆

そう言うことに 脱帽して敬服致します。

彼の名が世に知れたのが マロラクティック発酵のようにゆっくりであったため

彼のインタビュウは60歳~80歳の間が 恐らくボリュームゾーンにもかかわらず

その話し方 こなれた老獪さだけでも 憧憬を持ちます。

これだけのカリスマ

過激派を組織したり

カルト教祖になったり

方向を誤れば 人の道を誤る例も世界には幾らでもあるじゃあないですか。

思うのは

ワイン造りの礎 ぶどう造り がまあ

究極の暗黙知

に捉えられたからです。

興味のない園芸の話を眠りながら読み込んで

そもそもの畑の個性のつかみ方 テクノロジーの採用方針 天候の分析 収穫時期と方法

樽の選び方 醸造過程 瓶詰め などなど

セオリーは学びました。

専門書に移行し 複数冊を比較分析しながら実務を積めば

ワイン用のぶどうが造れるのでは?と望みが持てるほどに。

でも

変わるんです。 土も 風も 雨も 日照も ぶどう樹の根の機嫌も

ジャイエは

できる限り 自然のやりたいように ぶどうが育ちたいと声をあげる方向に

それを伸ばしてやることを 命題としています。

主体性を兼ね備えた未来のリーダーを育む子育てを 何万人と成功させている

そんなイメージです。

そのため

人が 手を加えるところは厳しく加え 放っておくべきところでは全く干渉しない

変化する天や地に合わせて 肥料の量や質をグラム単位で変え 収穫日を1日単位で変える

こんな究極の暗黙知

エマニュエル・ルジェにでも フィリップ・シャルロパン・パリゾにでも 超絶カリスマ

一体どうやって引き継ぎをするのでしょう?

大将が休んだラーメンの超有名店で 翌日にはスープも麺も凡庸なそれに引き戻され

ふつーの美味い店 に肩を落とすように

すべて『適当』にやる 感覚ほど難しいものはなく

それを神懸かっている というのでしょうか。

しかし感想文はここからで

そんな神業を持っていながら同時に

唯一であるが 他もあるよね

という超多神教的な考え方。

一体どんな生き方をしてきたのでしょうか? 彼の親もドメーヌであったとは聞きますが・・。

あそび とは

楽しむことを指し、ゆとりを意味もする。

あそび が無い。

のは 高度成長を終えた日本のものづくりと教育そのもので

OECD加盟国の中でも とうとう取り残されてしまいました。

日本とは特に取引する意義が見出せないし 取引しにくい。

楽しみであり ゆとり。

財務分析や税務といった私の仕事なんかでも

商品を手にしてもらった時のお客様の心の高揚を増幅する方向で

どうしても筆を進めたいのです。

子どもや孫の代の日本を、誇りに思いたい。

同時に 生きる者のインフラとして

そういえば

動物って身を守るため以外に

他者を傷つけるのかしら?

捕食したり、自分を守ったり、子供を守ったりする

それ以外に

思想の違い や 恨み

傷つける行動を起こすのでしょうか?

ぶどうの神様は

そんな 疑問を提起させる珠玉のリーダー達(ジャイエ作のリシュブールやクロパラントゥ、延いては彼の意志を継ぐ綺羅星のようなカリスマ醸造家たち)を 世に送り出してくれたのだと感じます。

書くのが楽しい読書感想文

私がそれを定義するとしたら

好きなものに 好きなものを 結び付けている時間

です。

ボルドーワインの熟成が 成長 だとすれば

ブルゴーニュワインの熟成は 変化 に思います。

感想文やエントリーシート で あまり読み手のことを考えなくてよいのなら

若しくは 勢いよく篩(ふるい)にかけてよければ

文章の主軸は 自分の大好きなことです。

ボルドーワインが熟成するように 自分が大好きなことの軸に

新しく目にした 耳にした 手にした

著者の言葉や経験の これも自分が大好きな箇所を

粘土のように切り取って ちぎって つぎはぎして

ペタペタくっつけていけば 楽しいコトコノ上ナイでしょう。

アンリ・ジャイエのワイン造りを2周読む時間 3週間くらい。

ここまで打ち込んだ文字数5,211文字 原稿用紙14枚 2週間くらい。

本当にカップヌードルPROにお湯を注いで 3分待つくらいの時間に感じて

楽しかったなあ。 朝ごはんにも糖質量・タンパク質量ともに超絶おすすめです。

TPOを最高に弁える1本

サントリー カップワイン ホワイト

銀座でワイン。ラグジュアリーの巣窟GSIXが真横であるミライザカ。ここでこのワインを美味しく飲めなくて、何がジャイエだ。何がリュット・レゾネだ。

因みにサントリーという会社を聞いた事の無い日本人は居ないと思うが、実はワインの超本場ボルドーでシャトー・ラグランジュを経営する本物のワイナリーでもある。