ワイン好きなんて 絵画好きみたいな一部の変わり者だよな
所謂、金持ちの道楽なのでは?
ワインの味がわかるなんて ウソでしょう
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ほら、言われていますよ
F1ファンの皆さま、こんにちは。
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今日は2年生の初期衝動だからこそ書ける
ワインのウソとホントについて 恥ずかしいばかりに赤裸々に書き記します。
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まあ
来年は私が同じことを言っているかすらわからないので

この衝動を大切にする。
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呼び方
まず
ワインという液体を他の液体に比して排他的な存在に祭り上げているのが
まず、第一に、 その呼び方でしょう。
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人や ものや タイミングによって結構バラバラですが
法則を発見しました。
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簡単なところからいくと
超有名ワインは作品名で呼びます。
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ドンペリニヨンとオーパスワンください!
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そして
特に
フランス・ボルドー地方の超有名ワインは
生産者の名前がそのままワインの名前になっています。

シャトーマルゴーとシャトームートンを垂直にください!
よく聞く、”シャトー” や ”ドメーヌ” が生産者の名前を表しています。
シャトーとドメーヌは、厳密に言わなければ同じ冠詞です。
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フランス以外の国の有名ワインも 生産者で呼ぶことが多いですね。

スペインのジャン・レオンとか、オーストラリアのペンフォールズは凄いね!

何が?
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そして
特に
フランス・ブルゴーニュ地方の超有名ワインは
畑の名前がそのままワインの名前になっています。

ロマネコンティとリシュブールとエシェゾーを水平にください!
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存在する1本のワインをユニーク(ただ1つ)で特定しようとする場合
上述7つの特徴を組み合わせて呼ぶこととなります。
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Domaine Louis Jadot Chambolle-Musigny 1er Cru “Les Amoureuses” 2018
ありますか!
ドメーヌ・ルイ・ジャド (生産者の名前)
シャンボール・ミュジニー (村の名前)
プルミエ・クリュ・レ・ザムルーズ (畑の階級 + 畑の名前)
2018 (ヴィンテージ)
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畑の名前まで付いているワインは高級ワインですので
フツーの飲み屋さんやコンビニに置いてあるワインのラベルには
BORDEAUX (ボルドー)
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と
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大きく地方名が描かれています。
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また、
畑の名前とまではいかなくとも
村の名前が付いているワインは十分美味しいです。
このラインでも ワイン好き以外買わないでしょう。
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村名のムルソーで十分です!
なぜか村の名前のワイン「シャブリ」が団塊の世代に超有名なのですが・・・。
何かあったのですか?
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最後に
正体不明のワインをザックリ呼ぶ時
人はぶどう品種を最後の砦として扱います。
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この・・・シャルドネをグラスで・・・頂けますでしょうか?

赤は、カベルネソーヴィニヨンとメルローがございます。
あと
イタリアのワインはよくわからないので誰か教えてください。

ベッレンダ・コントラーダ・ディ・コンチェニゴ・コッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソ 2013 入ってますか!
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何が美味しいの?
名前がわかれば すべてがわかる
迷わず行けよ 行けばわかるさ (R.I.P. 猪木先生)
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と
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いうことで
呼び方について10時間の講義をして参りましたが
そこまでして呼んで一体何が美味しいの?
ということです。
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以下の話でも触れましたが
ワインだけは知る度に、飲む度に
上達するんですね。
楽器やスポーツみたいに。
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呼び方がわかると その正体に少し近づけると思うんです。
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なぜ上達する?
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ワインだけなんですよ。
左脳と右脳
それらのドライブバランスを考えながら飲める飲み物は。

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即ち
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時間や場所、シチュエーションに寄り添ってくれる
飲み物だと思う
いや、だからそこが美味しいのです!
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朝から飲むのか 夜に飲むのか
ベランダで飲むのか 星付きの鮨屋か
一人で飲むのか 気の合う6人の親友か それとも恋人と
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その1つ1つにペアリングできるワインがある
きっとある
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まさに人に寄り添うアルコールなのです。
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店員さんとの会話
だからこそ
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ここに目眩めくエンターテイメントの一つ
が
ここにあるのです。
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アパレルショップだと ちょっとコウはいかない気がします。
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店員さんが話しかけてくれるパターンは概ね以下の通りです。
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何かお探しのものはありますか?

何かございましたらお声がけください。

攻めた髪型ですね!
いずれのケースでも問題ありません。
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まずは
★ワインを好きになったきっかけ★
を
尋ねてみます。
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え?
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店員さんに選んでもらうんじゃありません。
聞くんですよ、こちらが。
それがワインです。
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面接試験でも自然とこちらから面接官に質問する流れになって立場逆転すれば、合格したようなもの!
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その会話の中で
必ず
決め手となる地方・ぶどう品種・生産者
場合によっては銘柄が登場します。
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そう!
そのワインを買う
のです。
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するとどうでしょう。
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★人生経験のほんの一部をしっかり分けてもらえる★
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初恋の人は分けてもらえませんが
ワインなら実際に手に取って、液面を見て、香りをかいで、味わって、時間の経過による変化まで追求できます。
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そうやって
ヒトが過ごした時間のパーツを
モザイク画のように貼り合わせて
自分の中に巨大なアートが出来上がってゆく。
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そんな誰かの人生を分けてもらえる
未来デパートでも売っていない奇跡のツールなんだと思うんですね。
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自分が飲みたいワインなど飲んでいる場合ではありません!
自分から流される川を選び、流されに流されるのです!
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会話の例
それでは
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実際に私が先日、GINZA SIXのワインショップで
素敵なソムリエールから頂戴した人生の一部を紹介しましょう。
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すみません!このお店で一番トースト香の強い白ワインをください!
3千円台でお願いします!
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するとどうでしょう?
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シュール・リー製法で作ったロワール地方のミュスカデ
を
紹介して頂きました。
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当初の私のイメージでは
今日の夕食はアヒージョである アヒージョのお供である カリカリのバゲット感覚で トースト香の強い白ワインを合わせよう
そういった意味での
トースト香でした。
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On the other hand,
私の唐突な申し出にも丁寧に対応してくださった店員さんの回答は
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私のオーダーが今まさに火にかけられている 卵と牛乳 そして焼き目を想像させる芳ばしくも甘美な香り ふっくらと完成した色鮮やかなオーダーが ハチミツと生クリームを添えて運ばれてくる
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そう、フレンチトーストであります。
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いや
本当に1本取られました!
気持ちいいくらい!
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ん?
と
第一印象で感じたミュスカデ(マスカット)の違和感
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そんな自分の矮小な知識で
ワインの大先輩の貴重な提案を蹴らなくてよかった!
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本当ーーに良い勉強になり、
その丁寧に作られた甘美なフレンチトーストからは
店員さんの柔和な人柄、ワインに対して一生懸命な思い
が
存分に伝わってきました。
そもそも
ミュスカデの白ワインは
所詮、食用ぶどうで作られた軽めのもの
シャルドネやソーヴィニヨン・ブランのような奥行きは期待できない
と
差別視しており ゴメンナサイ
丁寧に作られたミュスカデを飲んだことがありませんでした。
こんなにも
辛いコームーヤーンやカオソーイと合うなんて!
誰かの意見を聞いて
自分の考え方を増やして
心揺さぶられてみる
お金で買えないような貴重な体験を味わわせて頂きました。

ん?
いきなり第一声から、店員さんに選んでもらうためにゴチャゴチャ依頼してるじゃないかって?!
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2年生までな・・・・・・・・・・
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クラウディベイ ピノノワール 2018

満天の星空に輝くこぐま座の2等星ポラリスのように、繊細な光ながらも全天を司るようなカリスマ性を感じる。
★ 作品名で呼ぶ
★ 地方の名前で呼ぶ
★ 村の名前で呼ぶ
★ 畑の名前で呼ぶ
★ 生産者の名前で呼ぶ
★ ぶどう品種で呼ぶ
★ ヴィンテージで呼ぶ