駐輪場のルールを守れない不届者
流行りの逆走警察
重ねて、歩道走行警察
F1ファンの皆さん、こんにちは。
怒りを収めたい皆さまも、こんにちは。
自転車の取り締まりが なお強化された昨今
町正義の振りかざし方
を
改めて考えるタイミングが来ています。
ここで一つ
TAIGA さんの話
を。
芸人さんとしては知る人ぞ知る
存在ですが、
見上げるべき人生の先輩である評判が
四方から伝わって参ります。
自分が置かれている境遇(パパであること、です。)
と少し似ているのに
自分の理想を体現できた尊敬漢であると
エピソードに目頭を熱くしております。
ここに
公園でご子息と遊ばれるタイガさん
と 犬連れのカップル
がおります。
お子さまは縦横無尽
公園中を駆け回る
のが 呼吸と同義の所作です。
大人が気付かないような葉っぱや虫
に興味をシンシンに募らせ
疲れや凝り
など
見ているこっちが吹き飛ぶほど
駆け巡って 飛び回ります。
膝をスリムクくらいなんのその
お友達に怪我をさせない限り
親としては嬉しくて安心なものです。
そんな折
子供がカップルのワンちゃんに近づきます。
おっかなびっくり
子供は動物が大好きです。
でもそれはワンちゃんも同じ
自分と同じくらいの体格なので
子供といえど
他人の人間には緊張します。
びっくりしてしまったようで
リードを引っ張って 軽いシャウトを刻むDog。
そこはさすがの人格者 タイガパパ
すぐさま輪に入り
仲裁の和を作ります。
思ったが束の間

子供一人にしてんじゃねえ!
と
飼い主ニキもシャウト。
痛車にでも乗っているのでしょうか?
そこはかつて芸能界ケンカNo.1とすら言われる
荒くれ腕自慢のタイガさん。
(芸能人かはビミョウ。)
んんんんんーーーーーーーーっっっっっ
っごく
我慢して
凄いガマンした挙げ句

すみませんでした。
と
子供の前で一礼。
この話は感動しました。
こんなパパが世の中にいるのか。
いや、たくさんいるのか。
と思うと自分も耐えたり我慢したりするのが
あるべきだなと腹の底から感じられました。
正義は人それぞれで
怒った犬連れにも
こちらが慮れない理由があるかもしれない。
小さな諍(いさか)いを
大きな戦争にしない
それは美しい大人だな。
極論を云えば 町正義なんていらない
これは結構 即効性があって
自分の勝手な正義で
また少し違う他人の正義を取り締まらない
いつの間にか正義のヒーロー気取り
になってしまっている自分にまず
気をつける
すると いつの間にか他人との行動のすれ違いが
あまり気にならなくなる
そんな風にうまくいったことが何回かありましたので、ご紹介しました。
シニアソムリエとの会話
さてそんな
私にとって伊勢丹新宿グランドカーヴでワインを買うのが1つの小さな夢で
それもそのはず
漫画家「オチョのうつつ」さんが投稿したSNS漫画
で大粒の涙を流していたわけで
それなりにワインを始めてから時間も経ち
そろそろ行くか!
と
うまくいかなかった健康診断
の帰りがけにとうとう門を叩いてみました。
一体全体
どんなワインセレクトなんだ?!
値段は?!
と 息ととぐろ を巻いていると
丁寧に
ソムリエやソムリエールやシニアソムリエが目にかけてくれます。
品揃えはもちろん素晴らしい んだと思います。
私に見る目がまだ無く
さすが天下の伊勢丹新宿!と唸るまではいかなかったのですが・・。
だって
奥のセラーには6回入ろうと思ったものの
入れなかったし・・。
ま、まあ
気を取り直して ディスプレイに国や地域別に並べられたワインを一通り見て
赤と白
1本ずつ購入して帰るために
ここは一番
最も声を掛けにくい
むしろタキシードのような出で立ちのシニアソムリエを相手取って
アドバイスを求めたものでした。
これが世紀の大失敗?!
ああ もう
ワインの世界から足を洗おうか
とまで
開始5秒でアームバーがギッチリ極まりかけました。
が
大先輩との会話によるエンターテイメントを引っ張り出すため
失礼にならない程度に 丁寧に ふっかけます。

柑橘 や りんご や ライチ の風味の・・・

ええ、ええ、はい、はい・・・(ニコニコ)

そういった風味のしない白ワインを5千円までで飲みたいです!
伊勢丹新宿ということで
5千円。 頑張りました!

えっ! アナタね・・! えっ!?
あんなに落ち着いた大人のソムリエが
明らかに取り乱しているのがわかります。
この時点で痛感しましたが
ワイン好きには真面目な方が多い
私のように 世の中を斜めからしか見られなくなった陰(in)の人間は
少ないのでしょう。
しかしそこは
爆買い訪日外国人様特別対応顧問としてマルチリンガルのシニアソムリエ。(予想)
私のような陰湿なワインラヴァーにも99か国目の言語で即座に対応してくださいます。

アナタにはー、アリゴテ! ブルゴーニュのアリゴテ100%がいいヨ。
それかー、コレ! ガルガーネガ100%のソアーヴェ!
そうそう、ハンガリーの???もアリね!
…
なるほど。
ヘンな依頼をすると ヘンな回答が還ってくるのか・・。
と
いうか、このシニアソムリエは真っすぐに光を反射するほどの鏡で
ただただ忠実に
私の願望を叶えようとしてくださったのです。
私の本当の意図は
シャルドネやソーヴィニヨンブランに並ぶ もう1本の柱ともいえるべき 3つ目の王道は無かったものか
シニアソムリエの見解は
なんだこの男は
白ワインを何だと思っているのか
わかった わかったぞ
王道ではない ニッチだ
この男は 世の中の隙間や陰を跋扈する
蛭(ヒル) のような男だ
3本の白ワインを提案して頂いた時点で
私の脳のワイン語翻訳機はこの文面を受信しました。
さて
ハンガリーのワインは全く触れたことがなく
ボトルやエチケットにオーラを感じましたが
私にはまだ早く、除外。
ソアーヴェはピッツァやパスタに合うワインとして
実は割と馴染みがあったので、除外。
そうなると
アリゴテ。4,800円もするアリゴテは何だ?!
と興味も出てきました。
アリゴテというぶどう品種は、通常は、シャルドネやソーヴィニヨンブランに混ぜられて味を調えるために使用される、縁の下の力持ちです。
買って帰って
調べて
飲んでみました。
ん?
これ、DRCの共同経営者が作ってるのか・・
DRC = ロマネコンティ作ってるワイン農家。
500万円のワイン作ってる人の作品を
5千円で飲めるのはかなりお得なのでは?
おお・・・おおお・・・

こんなに丁寧に作り込まれた清流のようなアリゴテがあるのか
どんな仕立ての時計やバッグでも包み込み
時には
これが欲しくて中身を凌駕してしまうこともある
ラグジュアリーブランドの高級外装やプレミアムボックスではないか
何?
アリゴテ単体のワインとして初のAOC取得だと・・
AOC = フランスが法律で厳しく認定する、原産地名での呼び方の国家資格
これって・・・・・
3本目の柱
なんじゃないの?!
と
思ったが束の間。
シニアソムリエの真意が伝わって 背筋に冷たい汗が流れたのです。
本当に
一言

えっ!
と聞き返された時点で
シッポをマフラーにして逃げ出さなくてよかった。

そ・・そんなの無いですかね? 無いですよね! ハハ
と
掠(かす)れた声でも何でも 出てよかった。
実は
緊張しながらも
対応してくださった口調が若干強めだったことに
少ーーしだけアンガーしていたのです。ほんの少し。
天下の伊勢丹新宿だぞココは!
でも
自分なんかの町正義なんていらない
これに尽きます。
やっぱり個人個人
それぞれ違う正義は鞘に収めて
展開を1歩、2歩と進捗させてみる
機械的でもいいんじゃないでしょうか。
ほんとにそう
時間が経つと
相手の考えがわかり
お互いにとって実りが増えることが多々あるものです。
無いときも多々あります。
町正義なんていらない
そんな話でした。
そんな帰り道
私 自転車 直進 青信号
歩行者 横断 赤信号
でも歩行者は気のいいオッチャンで
ゴメンゴメン!
とやってくれて
なんだかアリゴテのような透き通った気持ちとはこのこと?
気の合わない人の方が多いに決まってるけど
たまにこんなことでもあると
だいたい救われますね。
ムッサ カヴァ ブリュット

いつでも会いに行ける、品のある爽やかさ。肩ひじ張らず、大らかに。下町で認め合える羽が、グローバル・ダイバーシティの翼となる。
うワンワンワンワンワン!!